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速さと連携、そしてまごころ――タムス瑞江病院が描く医療の未来

Interview

理念「安心・まごころ」の体現

タムス瑞江病院の基本方針は「断らない医療」である。
地域の人々に“安心”を届けることを第一に掲げ、今後は「まごころ=サービス品質・接遇の向上」にさらに力を入れていく姿勢を示している。

接遇やマナーは“まごころの表現”と位置付けられ、院内では日々その意識が共有されている。
院長自らが病院周辺のゴミ拾いを行うなど、身近な行動を通して理念を体現している点も印象的である。

整形外科の強みとグループ連携

整形外科では「スピードと連携」をキーワードに、迅速な治療が実現されている。
入院後3日以内に治療方針が電子カルテで全職員に共有され、最短では入院50分後に手術に入ったケースもある。

術後翌日から歩行訓練を開始し、治療完了後は速やかにリハビリ病院や在宅へとバトンが渡される。
グループ内のリハビリ病院との連携により、患者が切れ目なく回復へ進める「医療のリレー」が意識された体制となっている。

救急体制と地域ニーズへの対応

地域の高齢者救急を支えることも、瑞江病院の重要な使命である。

三次救急は担わず、一次・二次救急を中心に対応。「まずは受ける」という姿勢を貫き、必要に応じて三次救急へとつなぐ体制が整えられている。
夜間の受け入れ体制を強化し、24時間安心できる医療体制の構築が進められている。

医師研修と海外研修 ― 世界の視点を現場へ

医師の研修としては、月1回の「医師ミーティング」が開催され、各医師が専門分野や診療報酬の最新情報を共有している。
理事長自ら講義を行うこともあり、短時間ながら実践的な内容で学びが継続される仕組みが整えられている。

さらに職種を問わず海外研修の機会も提供されており、看護師はハワイ大学、ソーシャルワーカーはスイス、医師は台湾・アメリカ、ケアワーカーはスウェーデン(認知症村視察)で研修が行われている。
海外の医療現場で得た知見は日本の現場に反映され、例えば「術後2日以内に転院」が主流の海外の流れを参考に、早期転院体制の導入も進められている。

理事長は世界のトレンドを見据え、組織の方向性を導く姿勢を示している。

地域連携 ― 断らない医療を支える仕組み

瑞江病院では、入退院の流れが明確に分担されている。
緊急入院は外来看護師、調整入院は地域連携室が窓口を担当し、退院時には介護保険申請や在宅支援が必要な場合も連携室がサポートしている。

毎朝9時15分からの「ベッドコントロール会議」で全入院患者の状況が共有され、病院全体でスムーズな入退院が支えられている。
地域のクリニックからの紹介はまだ少ないが、「入れると帰ってこない」と思われがちな印象を払拭するため、「検査のみ依頼」など柔軟な関係づくりも進められている。

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