本気で支える在宅医療 ― しろひげ在宅診療所・山中光茂院長が語る「訪問診療の本質」
訪問診療は「見守り」ではなく、重い病を抱えた方の医療
「訪問診療」と聞くと、「おじいちゃん大丈夫?」「おばあちゃん元気?」といった
地域医療的な見守りのイメージを持たれる方が多いかもしれません。
しかし、実際に私たちが日々関わっているのは、看取りが近い方や重度の精神疾患をお持ちの方など、
より重い病状を抱えた患者さんたちです。
訪問診療の定義 ― 2つの大切な条件
訪問診療には、大きく2つの定義があります。
- 24時間365日、継続的にサポートすること
- 病院に行けない方を診ること
一見当たり前のように思えるかもしれませんが、
この2つを本気で実現している在宅診療所は、実はそれほど多くありません。
しろひげ在宅診療所では、この原則を開設当初から貫いています。
地域に根ざし、信頼で広がる診療の輪
私たちは7年前に診療所を開設し、これまでに年間約1,700~2,000人の患者さんを診てきました。
今では、地域の介護職や行政職の方々から毎月50~80人の新規紹介をいただいています。
それは、「本気で24時間365日対応してくれる」という信頼の積み重ねによるものです。
家でも「苦しまず、穏やかに過ごせる」医療を
在宅診療でよく聞かれるのが、
「こんな重い病気を家で診られるのですか?」という不安です。
その答えは、“はい、診られます”。
私たちは病院のような高度画像検査(MRIやPETなど)は行えませんが、
以下のような治療やケアをすべてご自宅で実施できます。
- 痛みや不穏の緩和処置
- 床ずれ(褥瘡)への外科的処置
- 医療交換・人工呼吸器の管理
- 抗がん剤投与や腹水穿刺 など
「家だからこそ、穏やかに、苦しまずに過ごせる」――
それが私たちが提供したい在宅医療の形です。
実際、当院では年間250〜300名の方を在宅で看取り、
看取り率80%以上という実績を重ねています。
地域とともに支えるチーム医療
しろひげ在宅診療所の特徴は、医療スタッフだけでなく、
介護職・薬局・行政・中核病院など地域の多職種と密に連携していることです。
診療後に気軽に電話で情報共有したり、
夜間も連絡を取り合いながら支援を続けたりと、
「顔の見える関係」を大切にしています。
その信頼関係が、私たちの在宅診療を支える土台です。
24時間365日、“本気”の在宅診療を
在宅診療とは、単に病院の代わりではなく、
「家で生きることを支える医療」です。
そのためには、
- 医療技術
- 24時間体制
- 地域との信頼関係
この3つが欠かせません。
しろひげ在宅診療所では、常勤医・常勤スタッフによる本気のチーム体制で、
どんなに重い疾患でも責任を持って支え続けます。
そして、全ての人が「自分らしく家で過ごせる社会」を目指していきます。




















