薬だけに頼らない、「認知症」在宅介護のカタチ ~病名ではなく、その人らしさを支えるために~
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認知症だからといって、その人らしさまで失われるわけではありません。
物忘れが増えたり、言葉が出にくくなったりすることは、加齢とともに誰にでも起こり得る変化です。しかし、ご家族にとっては「昔と違う姿」に戸惑いや不安を感じることも少なくありません。
今回の「しろひげ先生のしっかり在宅診療10分講座」では、認知症との向き合い方についてお話ししています。
認知症は病名をつけることが目的ではなく、その症状によって本人やご家族がどのような困りごとを抱えているのかを理解し、支えていくことが大切です。
また、認知症の治療は薬だけではありません。認知症治療薬が有効な場合もありますが、不穏や攻撃性、不眠、気分の落ち込みなどの周辺症状に対しては、薬の調整や睡眠環境の改善、多職種による支援が大きな力を発揮することがあります。
訪問看護やリハビリ、デイサービス、ショートステイ、レスパイト入院などのサービスを活用することで、ご本人だけでなくご家族の負担を軽減し、笑顔を取り戻せるケースも少なくありません。
私たちが在宅医療の現場で感じるのは、「認知症だから仕方がない」と諦める必要はないということです。適切な支援と環境調整によって、その人らしさやご家族との穏やかな時間を取り戻せる可能性があります。
病名にとらわれるのではなく、その人自身を見つめること。忘れっぽくなったとしても、その人が歩んできた人生や人柄の価値は変わりません。
認知症とともに生きる方とご家族が、少しでも安心して毎日を過ごせるように。在宅医療はこれからも寄り添い続けます。

