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しろひげ在宅診療所で5年間勤務した蒔田医師が語る、リアルな現場

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しろひげ在宅診療所で5年間勤務した蒔田医師に、現場でのリアルな経験について語っていただきました。

支え合いの中で育まれる、しろひげ在宅診療所での医師の働き方

初めてしろひげ在宅診療所を訪れたとき、不思議と「帰ってきたような感覚」がありました。
まだ初日にもかかわらず、ここが自分のホームグラウンドのように感じられ、自然と心が落ち着いたのを覚えています。それだけ、この場所には人を受け入れる土壌と安心感があるのだと思います。

医師が「診療に集中できる」分業体制

しろひげ在宅診療所の大きな特徴の一つが、分業体制の徹底です。
書類の準備や事務処理、運転を担うドライバーの存在など、診療以外の業務がしっかりと支えられています。

診察後は落ち着いてカルテを書くことができ、「医師として本来向き合うべき診療」に集中できる環境があります。在宅医療において、こうした体制が整っていることは、医師にとって大きな安心材料です。

相談しやすい医師同士の距離感

院内には診療科の異なる医師が在籍しており、判断に迷った際にはすぐに相談できる環境があります。
一人で診療を行う在宅医療では、孤立しがちになることもありますが、しろひげではその心配はありません。

医師同士の人柄もよく、「相談しやすさ」が日常的に担保されていることが、働きやすさにつながっています。

専門外から在宅医療へ――支えられて乗り越えた壁

私はもともと内科系ではなく、限られた分野を専門としてきました。
そのため、在宅医療を始めた当初は戸惑いや苦労も多くありました。

それでも続けてこられたのは、随行看護師さん、訪問看護師さん、事務スタッフの方々の手厚いサポートがあったからです。
正直に言えば、この支えがなければ、早い段階で離脱していたかもしれません。それほど、チームの存在は大きなものでした。

在宅医療で大切にしている「姿勢」

在宅医療において、私が最も大切にしているのは礼儀正しさと謙虚さです。
患者さんのご自宅に伺う以上、靴をそろえる、丁寧な言葉遣いを心がける――そうした基本的な姿勢が、信頼関係の第一歩だと考えています。

過去には、診療内容に意識が向きすぎ、ご家族とのコミュニケーションが不足し、クレームにつながった経験もありました。その経験から、患者さんだけでなく、介護を担うご家族への配慮が不可欠であることを学びました。

「医師一人では完結しない」在宅医療

在宅医療は、クリニックだけで完結するものではありません。
訪問看護師、ケアマネジャー、施設職員、ヘルパーなど、多くの関係職種との連携によって成り立っています。

別の事業所であっても、目指す先は同じ「患者さんの生活を支えるチーム」。
その意識を持ち、相手を尊重しながら関係を築くことが、結果的に患者さんにとって最善の医療につながると感じています。

患者さん一人ひとりに合った医療を

患者さんが何を求めているのか。
言葉にされない思いも含めて丁寧に汲み取り、ガイドラインを押し付けるのではなく、その方の背景や価値観に合わせた医療を提供すること。

柔軟な考え方と傾聴の姿勢こそが、在宅医療において医師に求められる力だと、日々の診療を通して実感しています。

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